飯能散歩
こんにちは支店長の池田です。
先日、連休を利用して飯能へ散歩に行ってきました。
なぜ飯能なのかと言いますと「建築が見たい私」と「電車旅がしたい妻」の目的が一致するのが飯能だったからです。
そう、飯能まで行く鉄道は西武池袋線ですね。西武線で走っている特急電車は特徴のある外観のLaviewという電車ですがこの車両をデザインしたのが建築家の妹島和世氏です。建築家のデザインした車両を使えば私と妻の要求が一致するというわけです。
窓を大きく取ったデザインなどはさすがガラスを多用する氏の建築に通じるところもありますね。一緒に同行した鉄道マニアの友人からすると「これは典型的な日立車両製作所のモデルを流用している」というように実はコストとデザインのせめぎあいもあったようですが…。
さて、飯能についたので早速、建築見学です。
こちらは野沢正光氏の設計した「飯能商工会議所」です。
木造の小さな建築ですが、木造では難しい事務所用の大空間をコストを抑えつつ実現している建築です。
まず事務所建築なのであまり柱が部屋の中に立っていては利用形態が制限されてしまいます。しかし大スパンを取ろうとすると梁が大きくなってしまったりとコストアップをしてしまいます。そこで考え出されたものがこのトラス構造の屋根でした。
合板を組み合わせているだけのように見えますがこれがトラス構造となっており屋根の荷重を支えています。トラス構造は部材にかかる力を軸力だけに変換することが出来る為細い部材で大きなスパンを飛ばす事が出来る為、鉄道の橋などに多く採用されています。それを木の部材で作る事で魅せる天井としても作られているのがとても良いですね。
木造でもう一つどうしても外せない部材が筋交(耐力壁)です。この建築ではオリジナルの格子を耐力壁として成立させることで耐力壁部分も採光を得られるようにしている為、とても木造とは思えないガラス貼りの建築が出来上がっていました。
続いて見学したのは石本建築事務所による「飯能市立図書館」です。
RCの閉架書庫と事務所部分と木造+鉄骨造の開架書庫部分とに構造的にも空間的にも明確に区切られていながら一体感を感じられる良い建築でした。
さて、お腹も減って来たので腹ごしらえですが、妻が大好きなTV番組で紹介されていたお店の2nd kitchen hamaさんが近くにあった為ハンバーグを食べてきました。とても美味しかったです。