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サンプル作成

こんにちは、支店長の池田です。

私たちは注文住宅を作っていますが建築ではまだまだ人の手による作業が多くあります。

中でも左官仕事は仕上げ材でありながら壁紙のように工場では生産できずに現場で職人の手によって仕上げがなされますので実際に塗ってみるまではなかなか全体の雰囲気が分からないという事もあります。

先日もS様邸の仕様決めにて「内部の漆喰をなるべくフラットにしてほしい」という非常に難しいご要望をいただきました。

人の手と小さな鏝で塗る作業ですので左官仕事ではフラットに仕上げるというのが最も難しい仕事になります。

そこで左官屋さんの松山さんにお願いして実際のサンプルを作成してもらう事にしました。

小さな板3枚にそれぞれ少しずつ塗パターンを変えて作ってもらい、実際の現場をお客様に見ていただきながら決めていただきました。

ただし、これも小さな板での仕上がりですので左官では必ず凹凸や鏝の目などが出る事もしっかりご説明をしてご納得もいただきました。

 

こちらは塗装のサンプルです。外壁や内壁を塗装で仕上げるK様邸にて作成しました。イメージと実際の色、実際の素材に塗った場合にどういう表情になるのかをご理解いただけるように作成しました。

特にこの木毛セメント板という素材は木の繊維が重なり合って作られている素材の為塗り方も2種類作成しました。

左がローラーを使って表面だけを塗ったもの、右がエアブラシを使って内部まで塗ったものです。

同じ色、同じ素材でも塗る道具によっても表情が大きく変わりますね。

続いてこれは外壁の左官材のサンプルです。

一見大きな違いが無さそうですが、これはテーブルの上に置いて見た時の写真です。

これを実際の太陽光で立てかけて見た時はこちら

同じ並びにしましたが全く色も表情も違って見えませんか?

このように光が当たる角度でも見え方は大きく変わってきますので、仕上げ材を決める時はどこでどのように使うのか、どんな方法で施工するのかなど実際により近い状況をサンプルで作り出して検討していくのが良いですね。

もちろんサンプルですので大きな面ではまた違った印象も出てきてしまうのですが…。

せっかく注文住宅をお選びいただくのであれば、そんな細かい部分までしっかりと検討し、納得の行く家を作っていただければと思います。

それではまた。

 

 

この記事を書いた人 WRITER

池田 大基
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