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日本一参考にならない静岡県旅行ガイド⑥

こんにちは、西荻ブランチの池田です。

 

前回に引き続きまだ静岡旅行のお話しです。

 

静岡県だけに何日行っていたんだというくらいしつこくなってきましたが、3泊4日全て静岡でした!

 

さて、最終日にまず見学したものが函南町にあるパサディナハイツ。

巨匠、菊竹清訓が1974年に設計した集合住宅です。

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三島市の姉妹都市のカリフォルニア州パサディナ市をイメージして作られた集合住宅で、下の階の屋根が上の階の共用廊下になっていて山の斜面を使った段々畑のような住戸が連なっています。

 

かなり古い建物なので所々に傷みはありますが、今考えても画期的な形態だと思います。

さて、このパサディナハイツの特徴はリビングアクセス型の住戸であるという所。

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南面につくられた共用廊下側には住戸毎の専用庭のようなスペースが設けられその先はLDKとなっていて、現在共同住宅などで主流となっている共用廊下は北側にあって玄関ドアが並んでいるような形とはまったく逆になっていますね。

プライバシーなどの問題は勿論ありますが、共用廊下を道路ととらえれば一つの大きな町のようなそんな作りになっていて、この専用部分は各住戸が思い思いの使い方をしていてそれぞれの個性が出ていて豊かな集合住宅となっていました。

 

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人口減少に伴い今は空き家も多くなってしまっていましたが、今でも50年前当時の熱が伝わってくるような素晴らしい建築でした!

 

さて、最後の訪問地は小田原文化財団 江之浦測候所です。

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一見神社のように見えますがこれは建築家であり美術家、写真家でもある杉本博司氏の作品です。

小田原の歴史や風土を表すような建築群とアート、それらを散策する回廊など全てが計算されつくして作られているような場所です。

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100mの直線で作られたギャラリーは真東に向いていて、春分、秋分の日にはこのちょうど先端から朝日が昇るように計画されています。

 

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まさに建築だけでなく地形全体を使ったアートと言うべきような空間。

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構造もかなり立体的になっていて、庭に空いた光井戸が地下通路のなかの唯一の光となっている等素晴らしい建築でした。

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斜面地に広がる敷地全体を歩くとゆうに2時間はかかります。

 

この敷地全体が美術館ともいえる江之浦測候所ですが、見学するのは完全予約制。

しかも中学生以下の子供は入場できないという施設になっていますのでもし行こうかなと思われた方は注意が必要です。

 

さて、3泊4日の静岡旅行もこれで終了。

およそ天気にも恵まれ静岡にある良い建築を沢山回る事ができました。

この旅行で受けた刺激を仕事にも生かし、皆様の家づくりをさらにより良い物になるようお手伝いできればと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

 

それではまた!

この記事を書いた人 WRITER

池田 大基
西荻窪ブランチ

池田 大基

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