ジャン・プルーヴェ展
支店長の池田です。
先日、東京都現代美術館で行われている「ジャン・プルーヴェ展」に行ってきました。
ジャン・プルーヴェと言えば椅子や照明など工業デザインで知っている人も多いかと思いますが、実は建築も手掛けているデザイナーです。
プルーヴェの一番大切にしていた言葉は「作れないものは設計してはいけない」というものがあります。
プルーヴェはの工房は設計だけでなく制作も行っていたので自らの事を「建築家」ではなく「建設家」と呼んでいたそうです。
自分たちの手で作り上げられるものを設計し、お客様にお渡しする。だから責任もしっかりとれるというのは当社の考え方にも似ているようなところがあります。
自分たちで施工管理やアフター対応まで行うので、奇抜なデザインや見た目優先のメンテナンス性の悪い納まり、怪我などの危険がある仕上がりなど竣工写真ではとても美しくて賞賛されるような建物でもその後の管理が行き届く事が重要だったり、住む人や使う人が安心して安全に暮らせるという事が最も重要な事だと考えています。
本展の見どころは実際のプルーヴェの建築した住宅の実物が展示されているところです。
プルーヴェの建築は現代のプレファブ住宅の基礎のような作りをしており、全て人力で組み立てられるように設計されています。そうした作り方へのこだわりが80年経った今でもその建築を分解して運搬、建設し、遠い日本の地でこれを見る事が出来る事につながっているのだと思います。
私たちも打ち合わせから設計、施工、アフターまで一貫して行う今の体制を通してお客様の為に確かな家を作って行こうと改めて感じる展示でした。
10月16日まで開催していますので皆さまもぜひ一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
ジャン・プルーヴェ展
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Jean_Prouve/