矢澤酒造の見学
こんにちは、西荻ブランチの池田です。
先日、当社の本社がある水戸で研修があったのですが開始が14:00~ととても微妙な時間でした。
んー、午前中どうしようかな?
(仕事しろというツッコミはありますが…)
と悩みながら地図を見ていると、水戸から郡山をつなぐ「水郡線」という路線に目がとまりました。
お、行けそう。
こんな事もあろうかと日頃から行きたい場所、見たい建築をGoogleマップに登録しているのですが、福島県と茨城県の境あたりにある矢祭町に以前から見たかった建築があるのを思い出しました。
それがこの矢澤酒造です。
私が尊敬する建築家の一人である内藤廣氏による設計でとても小さな酒蔵の麹蔵と併設したギャラリーです。
「14:00に本社につけば良いのだから…」と逆算して考え始め、時刻表とにらめっこ。
しかし、ローカル線なので本数がいっぱいあるわけもなく、当日どんなに早起きして始発電車に飛び乗っても間に合わないという結論になりました…。
しかし、これで諦めたら勿体ない!
(もう仕事のことは微塵も頭に残っていません)
朝出るのがダメなら夜行バスだ!
ということで前日の0:35の夜行バスに乗る事にしました。
学生時代や20代のお金が無かったころは全国の建築を見るためによく夜行バスを利用していたので、これしかない!と飛び乗りました。
ただ、そこから20年歳をとっているということを忘れていました…。
中年の身体に夜行バスはかなり厳しく、郡山についた頃には身体中バキバキになっていました…。
そんなこんなでなんとかついて念願だった矢澤酒造を見学!
特徴的な架構は内藤氏の初期作である「海の博物館」を想起させるつつも、合理的でありながらコストを抑えつつ大きな空間を作り出すという、氏のキャリアの円熟を感じさせるものになっていました。
フロアはこれも氏の特徴的な納め方の小幅板を等間隔で入れる貼りかたでとても良かったです。
壁には内藤氏のドローイングが飾ってあり、私のような建築オタクにも優しくなっていました。
このドローイングをまじまじと見ながら2~3時間は居たかったのですが、午後に研修が入ってしまっていたため泣く泣く1時間もせずに退散。
ギリギリいっぱいで目的のダイヤの電車に飛び乗り水戸へと遅刻せずに到着できました!
昼ご飯を食べる時間もなく、身体中バキバキなので研修にはあまり身が入らなかった…なんて会社には絶対に言えませんが…。
それではまた!
矢澤酒造
https://www.yazawashuzo.co.jp/
平日 8:30~17:00
土日祝10:00~16:00
美味しいお酒も直接買えるのでもしお近くに行く際はぜひ寄り道してみて下さい!